実はこれまでに、争い繰り返す人類が手を取り合って「ある課題」に立ち向かった事実があることをご存知でしょうか?
人類が手を取り合って立ち向かったある課題とは「オゾン層の回復」です。
オゾン層破壊の危機が明らかになったのは1985年。 オゾン層は生物にとって有害な紫外線を吸収するという大切な役割を持っていますが、人類が使用するフロンガスなどの化学物質が、オゾン層を破壊してオゾンホールが出来ていることが分かりました。
この問題に危機感を示した各国が国際的な協力が必要と声を上げ、1987年にオゾン層を保護するための「モントリオール議定書」が採択されました。この議定書は、フロンガスなどの使用を段階的に制限し、最終的には完全に禁止するというもの。全ての国、196カ国が加盟しています。
その後、世界各国が協力して取り組みを進め、1990年代以降にはオゾン層の破壊が減少し始め、2018年には回復傾向にあるとの報告がされています。
このように、世界中の人々が力を合わせて取り組んだ結果、オゾン層が回復。この取り組みは、環境問題に対する人類の共通の課題に向き合う上で、大きな成果を挙げた事例の一つとして注目されています。
すぐに人類が手を取り合うことは難しいかもしれません。しかし、不可能ではありません。また、世界中が明るい未来に向かって歩みを進める日が来るといいですね!
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